マッチングアプリやネット婚活はリアルの出会いより離婚率が低い
マッチングアプリや婚活サイトで結婚した人たちの離婚率ってどのくらいなの?
婚活していて、将来結婚相手とうまくやっていけるかも気になるところだと思います。
オンライン婚活だと比較的簡単に結婚相手を見つけられますが、それで早々に離婚とかなると意味がありません。
マッチングアプリや婚活サイトなどのネットの婚活は知らない人メールでやり取りして知り合うのだから、すぐに離婚してしまいそう。
そう考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、現実は逆です。
リアルの出会いでの恋愛結婚よりも、マッチングアプリなどのオンライン婚活の方が結婚後の離婚率が低いんです。
離婚した夫婦のうち、ネット以外の出会いで出会った夫婦の離婚率は6.6%で、ネットを通じて出会った相手との離婚率は4.5%でした。
ネットの出会いの方が離婚率が低いということです。
末長く一緒に過ごせる結婚相手を探すのであれば、オンライン婚活を利用した方が確率が高いということになります。
オンラインの出会いの方が恋愛結婚よりも離婚率が低い理由
でも、どうしてマッチングアプリなどのオンラインの出会いの方が離婚率が低いのでしょうか?少し不思議ですね。
オンラインの出会いの方が離婚率が低い理由はいくつか挙げられます。
オンラインの出会いは出会える異性の分母が大きい
まず、マッチングアプリなどのオンラインの出会いは、非常にたくさんの人が利用しており、その中から相手を選ぶため、自分と合った異性と出会える可能性が高い、ということがあります。
たくさんいる異性の中から条件や相性などが合う人を選んで、その人と出会うため、結婚後に合わなくなって離婚するということが少ないのです。
オフラインの出会い、例えばある女性が合コンで男性と出会って恋愛、というケースと比較してみましょう。
合コンは友達や職場の人にセッティングしてもらったりして開催されるものですが、行ったとしても毎週ではありません。
まあ、月に1回合コンに参加したとします。
そこで出会える男性の数は、1回の合コンで5人くらいが平均的な数字でしょう。
それを1年間繰り返したとして、1年間で新たに出会える男性の数は、5×12で60人くらいです。
その60人の中から、自分の求める条件に合う男性を探すのが、リアルの出会いです。
合コンならまだ選択肢が多い方です。
職場などでの出会いで結婚したいと考えている人は、もっと出会いのチャンスが少ないです。
人が多い職場でも、日常的に顔を合わせる人の中で、独身で交際相手のいない異性となると、かなり数が少ないでしょう。
10人に満たないこともあるでしょう。
そんな少ない選択肢の中から選ぶとなると、ある程度妥協して選ぶことになります。
多少のことには目をつぶって選んだ男性と結婚したけど、結婚生活の中でついに我慢できなくなって離婚する。
リアルの出会いによる離婚率の高さは、そんな理由が多いのかもしれませんね。
それに対して、婚活サイトやマッチングアプリなどのオンラインの出会いの場合は、数百万人登録している異性の中から、自分にピッタリと合った異性を選ぶことができます。
もちろん、自分が住んでいるエリアに限定して探したりするので、実際は数百万人の中から自由に選べるわけではないですが、それでもリアルの恋愛の何十倍もの数の異性の中から選ぶことができます。
そうして出会いの分母を増やすことで、自分にピッタリ合った異性と出会える可能性がかなり高くなります。
一つのマッチングアプリや婚活サービスを使うだけでも多くの異性と出会えるチャンスがあるのですが、複数のサービスを併用することでさらに多くの出会いのチャンスがあります。
マッチングアプリなどのオンラインの出会いでは、自分と合う異性と出会えるチャンスを無限に増やすことができるのです。
ネットの出会いは会う前に相手の情報を詳しく知ることができる
職場恋愛や合コンなどで出会ったリアルの恋愛では、相手のことがよく分からないうちに交際が始まるということが少なくありません。
そして、せっかく付き合ったのだからと、何か相手に不満があってもせっかく付き合っているのだからと目をつぶってそのまま交際を続けることも多いです。
そのまま結婚して、相手への不満が積もり積もって離婚となるのでしょう。
また、オフラインの恋愛では相手に遠慮してしまって、相手の収入などの聞きたい情報をなかなか聞けない、ということもよくあります。
そして、結婚後にそのことがわかって、結婚生活がうまくいかずに離婚する結果になります。
婚活サービスやマッチングアプリなどのネットの出会いの場合、年収や年齢などの基本的な情報は、プロフィールに記載されていて、すぐ分かります。
会う前どころか、マッチングの前の段階で簡単に分かってしまうのです。
特に婚活専門のアプリやサービスであれば、収入や学歴、結婚歴などの結婚のために必要な情報は、はっきりと分かるようになっています。
その充実したプロフィールの情報を見て、吟味して相手を探すことができるのです。
そのため、結婚後にギャップを感じることが少なく、そのせいでオンラインの出会いの離婚率が低くなっているのです。
これは自分の情報についても言えることで、相手もこちらのプロフィールを見てこちらの情報を知っているので、結婚した後でがっかりして別れるということが少なくなります。
オンラインでは会う前のメールでも情報交換するからギャップが少ない
オンラインの出会いの場合、プロフィールだけでなくメール(メッセージ)のやり取りでもお互いに情報交換をします。
メールを利用した文字のやり取りでは、面と向かっての会話よりも遠慮せずにいろいろなことを質問できます。
特に婚活サイトなどの婚活専門のサービスであれば、お互いに結婚を目的にしているので、結婚生活に必要なことはメールの中で率直に質問することができます。
結婚に向けて必要な情報だから聞いているのですから、相手も素直に答えてくれるはずです。
また、メールで会話を重ねることで、相手の人となりもよく分かってきます。
自分が質問したことに対して丁寧に答えてくれる人であれば、真面目で結婚や恋愛に対しても真面目だと判断できますし、逆に誤魔化そうとしたり答えなかったりした場合、不誠実な人だと分かります。
言葉遣いなども、上品な敬語であればある程度の知性や教養がある人だと思いますし、いきなり友達口調で会話する人はそうではない可能性が高いです。
このようなメールの文章でのやり取りを通じてお互いのことをある程度知り合って、それで会ってみようと思ったら実際に会ってみる、というのがネットの出会いです。
少し慎重すぎると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これが自分に合った交際相手や結婚相手と出会うことにつながるのです。
オフラインの恋愛はドキドキして相手の欠点が見えにくい
オンラインの出会いでは最初にメッセージのやり取りをしますが、これにはもう一つのメリットがあります。
あまりドキドキせずに、冷静に相手の情報を判断して、交際した方がいいか冷静に判断できることです。
恋愛というものは、ドキドキするものです。
まあ、そのドキドキがいいものなのかもしれませんが。
合コンで知り合ったり、職場恋愛だったりする場合、かなりドキドキするでしょう。
デートの際などは相手の一挙手一投足にドキドキして、冷静に会話をすることが難しいこともあります。
リアルの恋愛結婚で離婚率が高いのはこのドキドキが原因です。
人類学者のヘレン・フィッシャー博士がfMRI(機能的磁気共鳴画像方)などを用いて観察し、 恋愛でドキドキすると脳内でドーパミンが分泌されるのを発見しました。
ドーパミンは脳に快感をもたらしますが、同時に大脳新皮質の活動を低下させ、結果として判断力が低下します。
そのため、冷静な状態であれば選ばないような異性を選んでしまいがちになるのです。
芸能ニュースなどで、出会ってすぐ結婚するような電撃結婚が話題になることがありますが、そういう夫婦は大抵すぐ離婚しますよね。
身近な人でもすぐ結婚してすぐ別れるという人もいると思います。
そういう夫婦は、ドーパミンの影響で熱狂的に愛し合って、結婚してみると恋愛の熱狂が冷め、お互いの不一致に気がついて、すぐ離婚してしまうのです。
マッチングアプリや婚活アプリは最初はメールのやり取りなので、あまりドキドキしてしまうことなく冷静に相手を見ることができます。
興奮していない頭で相手のことを判断できるのです。
そのため、本当に結婚してもいい相手かどうかをしっかり見極めることができます。
あまりドキドキしないで相手を判断できるというのも、オンラインの出会いの離婚率が低い原因です。
マッチングアプリのマッチング機能も低い離婚率に貢献
もう一つ、マッチングアプリのマッチング機能もピッタリ合った結婚相手や恋人を探すのに貢献しています。
マッチングアプリの中にはアルゴリズムを利用して、自分が気づかないような相性の良い相手を選んでくれるサービスを提供しているところがあります。
そのマッチング機能で選んでもらった相手とうまくいくケースもあるでしょう。
これはオフラインの出会いにはないマッチングアプリのメリットですね。
婚活サイトを利用する人はお互いに真剣に相手を選んでいる
まず、婚活アプリなどのオンライン婚活サービスを利用している人は真剣に相手を選んでいるため、実際に会う前の段階から離婚しそうな相手を選ばないという点があります。
オンライン婚活の方が離婚率が低いという参考データ
日本国内の調査でオンライン婚活の方が離婚率が低いというデータは1万人アンケートでわかった"マッチングアプリ婚" のその後とはに掲載されています。
毎日放送の番組内で、マッチングアプリで出会ってカップルになった男女1万人以上にアンケートをとって、そのうち結婚に至ったカップルの離婚率は約4.5%でした。
政府の直近の調査による一般的な離婚率である6.6%よりも2.1%も低いです。
統計学上95%というのは高い信頼度でマッチングアプリで出会ったカップルの方が離婚率が低いという結果になりました。
アメリカでのデータですが、シカゴ大学でもっと大規模かつ専門的に調査したデータも、英語ですが、Meeting online leads to happier,more enduring marriagesに掲載されています。
7年間に渡って約2万人の結婚した人を調査した結果、 オフラインで結婚した夫婦の離婚率が7.67%に対してオンラインで結婚したカップルの離婚率は5.96%とオンラインでの出会いの方が離婚率が低いという結果になりました。
アメリカは日本よりも離婚率が高いですが、それでもマッチングアプリなどのオンラインの出会いの方が離婚率が低いのですね。
さらにこのシカゴ大学の調査によると、結婚が継続しているカップルの結婚生活に対する満足度も、オンラインで知り合って結婚したカップルの方が高いという結果になりました。
オンラインの出会いの方が、離婚率も低く、結婚に対する満足度も高いのですね。
結婚に対する満足度が高いからこそ離婚率が低いという結果になったのでしょうが。